2026.07.04.

「小さな効果」は、本当に小さいのか ―研究でわかることと、人生が教えてくれること  vol.6105

「ありがとう」と感じたり、言葉にしたり、
感謝できることを具体的に振り返ったりする習慣には、
ウェルビーイングを高める効果がありますが、

2025年の大規模なメタ分析では
平均的な効果は小さい程度だったんですよね。

魔法のように、人生が一変するわけではないんです。

感謝する習慣によって、
注意を向けるものや出来事の受け取り方が、
少しずつ変わっていく。

そのくらいに考えるのが、
適切なのかもしれません。

でも、だからといって、
そうした習慣が無駄になるわけではないと思うんです。

この「少しずつ」が、
後になって大きく効いてくることを、
私たちは経験的に知っているじゃないですか。

研究で測定された一回一回の「小さな効果」と、
人生の中で何度も繰り返された結果としての
「大きな変化」は、
同じものではないんですよね。

このメタ分析も、
感謝する習慣が人生の中で長く繰り返されたとき、
その影響がどのように広がっていくのかまで
明らかにしたものではありません。

こう考えると、
少し不思議な気持ちもしてきます。

研究によって、
これまで分からなかったことが
明らかになることもあれば、

人が経験として知っていることを、
研究がまだ十分に捉えられていないこともある。

だからといって、
「研究しなくても分かる」と切り捨てるのも違うし、

「研究で証明されていないから、存在しない」
と考えるのも違う。

研究が教えてくれることと、
人が生きる中で知っていること。

どちらか一方を正解とするのではなく、
「偏らない」というのが、
必要なのかもしれませんね。

先日は満月でしたね〜!