希望を持ち続けるために vol.6094
苦しみを生むのは、出来事そのものだけではなく、
「そんなことが起こるはずはない」「そうじゃないはず」
という、自分の中の“固い前提”なのかもしれないと思うんです。
私たちは無自覚のうちに、
人は分かり合えるものだ。
問題は、いつかすべて解決する。
結果が出ないのは、努力が足りないからだ。
そんなふうに考えていたりします。
もちろん、分かり合おうとすることも、
問題を解決しようとすることも、
努力を重ねることも大切です。
けれど、
「実現できるはずだ」と信じている理想そのものが、
現実とかけ離れていたとしたら。
私たちは、
望んだ結果が得られなかったことだけではなく、
信じていた前提を裏切られたことによって、
深く落胆するんだと思うんです。
現実には、
人は、完全には分かり合えないし、
一つの問題が解決しても、また別の問題が起こるし、
どれほど努力しても、
自分の力だけでは変えられないことがある
じゃないですか。
こうしたことを「現実の標準」として知っていれば、
一度結果が出なかったからといって、
すべてを諦めずに済むんじゃないかと。
やり続けている人は
「努力しても、うまくいかないことはある」
「それでも、働きかけると必ず伸びる」
と知っているからこそ、
少し休んで、また関わることできてるんじゃないかと
思うんですよね〜。
リアルを知るというのは、
起こり続ける問題に、
長く伴走するための力を持つことなんだと。
立ち止まりながらでも、
また働きかけていくために。
苦しみが、現実そのもの以上に、
自分の前提を裏切られたときに大きくなるのだとしたら、
「希望を持って、最善を尽くす」と同時に、
現実とはどのようなものなのかを、
十分に知っておくことが、
希望を簡単には手放さずにいられるポイント。
私は、そんな気がしています。
