2017.06.07.

小さい一手。

やらなければならないことに手をつけると
気持ちいーい!

こんなにも負担に感じてたんだ…と
「気にしー」な自分を感じると同時に、
’気がかり’をそのまま持ち続けることが
如何に心に負荷をかけるかを感じる。

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ボサボサ頭で、
眠そうに目をこすりながらリビングに現れた息子は
「今日までの提出だった…」と
数学のワークを出してきた。

20ページほどあるが中1の問題。
集中してやれば終われそう。

しかーし、すぐに取り掛かるどころか
息子は、

・頭がいたい…
・いつもの自分ならあっという間に終わるのに。
・体が起きない。

と体温計を脇に挟みながら云々カンヌン…。

 

💢なんで昨日しとかんとよ!
💢そんな言い訳いらんたい。
💢熱を測っとう暇があるなら、とっととやらんね。

と、
頭に乗せた早押しハット機のように
私の心の声はバンバン飛び出してくる。

散々、不毛な言い合いをやってきたからこそ
こんな批判を口にしたとしても
決して彼のワークは終わらないことは重々承知している。
それどころか
朝から言い争いでもしようものなら異様にエネルギーを消耗し、
一日中、私の気がかりが増えるだけ。

だからこそ、
敢えて、彼の方を見ずに言葉にする。

間に合わないかもしれないから、
1ページだけしていったら?
1問だけでもいいんじゃない?

この’ちょっと’が
彼の背中を後押しするはず。

1問解いたら2問、3問、
となっていくはず。

と、母は賭けをする気分。

やることが膨大だと感じると人は
プレッシャーに感じて
そこに手をつけれなくなる。

全てのワークをしようとすると到底無理だと感じ、
頭が痛いだの
お腹が減っただのと言い、
ペンさえ持とうとしない目の前の息子のように。

だからこそ、
1問だけでいい、1ページだけで十分と
自分を騙しながら’ちょっと’だけ手をつける。

すると
少ーしづつ乗ってくる。

それどころか
手をつけた自分を気持ちよく感じだす!

結局、ワークは半分だけ終わり、
残りは帰宅後やるということで
彼は登校していった。

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フー…。

この経験から、
やる気のスイッチの仕組みを理解してくれると
母はホッとするんだけどな。

まぁ、私もあなたと変わらず
結構な先延ばしのプロだから…。

今日は小さい一手を付けていこう。

やらなければならないことに手をつけると
気持ちいーい!