親子のこと

2018.08.18.

帰る場所

人は一人より集団でいる時の方が寂しさを感じる。

お盆で夫の実家に帰省。

夫も子ども達もいつもよりテンション高く
両親を喜ばせようと話をする。

話を聞いているお母さんも楽しそう。

そんな様子を微笑ましく見ながらも
ふっと私には実家がないことを痛感する。

母が生きていた頃、
私も実家に戻るとこうだった。

近況報告を兼ねて
母の笑う顔を見ながらキラキラと話をしてたなぁ。

もう私には帰る実家も
私の全てを受けれ入れてくれる母もいない。

と感じると同時に
私は長生きしよう!と思う。

子どもたちが年に2度ほど帰る場所を
長く持っていたい。

2018.08.13.

恋、おそるべし

父が74歳の誕生日を迎えた。

普段、カロリー制限があるから
「思いっきり好きなだけ食べてもらおう!」
という誕生会にした。

左半身不随の父にとって食は大切な楽しみのひとつ。
『食べたいものを食べたいだけ』
って、いいじゃない♪

一体あと何度、誕生会ができるというのだろう。

2週間ぶりにあった父は顔つきが変わっていた。
目が優しい!表情がおだやかというか、、、
何があったの?

と尋ねると、
好きな人ができたと言う。

あぁ…娘たちや食はおろか、孫さえも敵わない。
恋はマズローの5段階の欲求をあっという間に満たすのねぇ。

おそるべし、恋!

2018.08.08.

歯を打撲

息子がラグビー九州大会で歯を打撲したと連絡入った。
大分、中津江村。

今日中に歯医者さんに連れて行ったほうがいいとのことで大慌て!
相手選手の膝が入ったとのこと。

おぉ!

九州大会に送り出す朝、
あまりにも楽しそうに準備する息子に
「遊びに行くんじゃないんとよ。勝負しに行くんだよ!」と言う私に
「わかってる!」とお怒り気味で即答していたが、
本当にわかってる?と少し疑っていた。

見ていないので本当のところはわからないが
母は勝手に息子の勇敢な姿勢を想像して泣けてくる。

怪我することと勇敢さが比例している訳ではないことを
十分承知していても、
よくやった!歯の1本や2本!!

そういうの好きよ、母は。

 

2018.07.16.

無防備な果実

息子の授業参観は音楽。
音楽発表会の課題曲の練習。

なんだろうねぇ。
恥ずかしいからか、
ふざけながらも一生懸命歌っている子どもたちを見ていると
無防備な果実をみているようで
胸が苦しくなる。

果実たちは皆、瑞々しく
キラキラしていて傷がつきやすい。

不要な傷によって腐ってしまいませんように。
しかし、
時には傷をつくっても、
全力でエネルギーを注ぐような時間を過ごしますように。

2018.07.03.

自立と自分の世界

息子の部活の決起会で、
たくさんのお母様方が話をしてくれた部活での息子は
家の息子とは全く別の顔。

これが最後だろうと張り切っていた高校2年の娘の授業参観。
朝から「来なくていい」と言われ諦めた。

自分の思春期をふりかえっても
親に対する思い出がないもんな。
すでに自分の世界があった。

我が家の子ども達ももう、
自分の世界があるんだ。
ここからどんどん自立していくんだよね。

親は自立を心から願いつつ、
やっぱり、ちょっぴり寂しいものだな。

2018.06.18.

父の日

父の日は仕事で施設に行けないので
大好物のバナナと小さなケーキを持って
数日早く、父の施設へ。

イケイケな創業経営者で
仲間との呑みごとが大好きで
私にとっては大胆な印象の父は
2本のバナナを大層、喜んでくれた。

糖尿もあるので
普段、カロリー管理された食事に
ストレスが溜まっている。

脳梗塞になってから14年も経ってるのに決して、
糖尿食に慣れようとはしない。

今の父にとっての「自由に生きる」ことが
「自由に食べる」ことのよう。

お腹いっぱい好きに食べることを
諦めきれない。

諦めないことが彼の生きる意欲の元で
諦めないことが彼のストレスともなっている。

何事にも両面あるが、
今の父は選んではない。

食べれないこと=ストレスだと思い込んでいる。

俺はこんなに我慢できている!と
プライドにしてくれたら、
娘としてはホッとするんだけど。

2018.06.05.

運動会

先日は息子の運動会が行われた。

私にとって運動会はワクワクする、
楽しい印象しかない。

私にとって血が逆流するような時間が最も興奮する時なのだけど、
それがまさにこの運動会。

リレーや組体操、棒倒しなど、どうしようもなく出場したくなる。
出場しなくても見ているだけで
知らない子を応援してしまう。

こうやって運動会を見にこれるのも
あと数回と思うと…、
何事もずっとは続かない。

1年1年、大切にしたいと思う。

2018.05.13.

お月さま

まだ娘が幼い頃、
車で移動していると
チャイルドシートから夜空を見つめて
「月がずーっと一緒!」と言う。

ほんとうだね。あなたのことが好きなんだね。
と答えると
それからも嬉しそうに月を見つめていた。

あんなに愛らしくて可愛かったのに…
思春期になって随分、生意気になっている。

私もそう思わせてたんだろうな。
自分の親に。

親になってから、
心の中で自分の親に謝ってばかりだ。