ラムネ氏のこと vol.5706
「人生を変えた3冊の本」を考えていたら
高校時代の先生が教科書に載っていない本のコピーを配って
授業してくれたことを思い出したんですよね。
コピーしてくれたのは確か、
坂口安吾の『ラムネ氏のこと』。
正直、本の内容はあまり覚えてないんです。
(先生、ごめんなさい)
覚えているのは、
見た目だけではとても食べる気にならない
ナマコを最初に食べた人や
命を落とす危険を犯しながら
きのこを最初に食べた人の勇気を
例に挙げながら
『ラムネ氏のこと』を
授業をしてくれたことなんです。
先生が十代の私たちに
教科書に載っていない本を
印刷してまで伝えたかったことは
ひとつのことに
全力をかける勇気
だったんですよね。
受験のための授業ではなく、
メッセージを込めた1時間を
つくってくれた先生の気持ちが
高校生なりに伝わってきて
うれしく感じていましたね。
先生が授業以外のことを話す時間が
私が最も集中できる時間
だったのもあるんでしょうが笑。
物静かでいて
でんとした存在感のある優しい先生でした。
良い出会いに恵まれていることに
感謝です。
いつの間にか
「人生に影響を与えた3人」
にタイトルが変わってしまいそうです汗。
「人生を変えた3冊」を決めないと。
本日、20時からインタビューライブです!
今日は1冊目をお話しします。