拘縮とは
左半身に脳梗塞の後遺症が残る父が
足首の痛みを訴え、
外科を受診した際に聞いた言葉。
介護用語で
関節の動きが制限された状態を言うらしい。
つまり父は
好師匠が残る足首を動かしてなかった為に拘縮し、
痛みを発症したらしい。
これは私たちの心も同じかもしれない。
成長痛という身体が急成長する時の痛みも
心のそれと同じようだが、
使ってない心の部分は
きっと拘縮してゆくんだ。
全てを成熟させるには
バランスよくトレーニンングしていく必要がある。
ここだけを使い、
ここは使わないといった偏りには
痛みという矯正が入るのかもしれない。
人生の痛い経験はすなわち、
心が拘縮しているんだろう。
私が外科でそんなことを考えていると、
父は拘縮という言葉の意味を理解し、
リハビリにしっかり取り組む決意を新たにしていた。